「思い出デザイナー」って何をしているの?そんな疑問を持たれるかもしれません。
私は「思い出を形に残す」をコンセプトに、2つのものづくりをしています。
ひとつはドールハウス。子どものおもちゃを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、私が作るのは、日常に散りばめられた幸せや、夢や希望を叶える1/12の世界。繊細な手仕事で丁寧に再現しています。
もうひとつは洋服づくり。このガイドブックで着ている衣装も、自分自身のために手作りした思い出の一着。着るたびにその時の想いや人生のストーリーが蘇るような、服を作っています。
10年間専業主婦として過ごす中で深夜に物づくりに没頭する時間は、唯一の自己表現であり、自分の心に深い安らぎを与えてくれました。
子供の進学を機に市民ミュージカルに出演し、自作の衣装が多くの方の目に触れたことで、オーダーをいただけるようになりました。
現在は「生涯美しく、物語の主役になれる服」をテーマに、オリジナルブランドの立ち上げを目指して、服飾の専門学校で学んでいます。
以前は、子どもと離れて外出することさえ不安だった私が、今こうして夢に挑戦できているのは、「ママである前に一人の人間として、自分の幸せを大切にしていい、自分の心に正直に人生を楽しむことが、結果的に子どもの幸せにつながる」と気づけたからです。
人との出会いを通して、自分一人では叶わなかった夢が広がり、大きな勇気をもらいました。
ママはもっと、自分の挑戦を楽しんでいい。
私の物づくりが、頑張るママたちのエールになれば嬉しいです。