みなさんは高齢者様から「私なんてもう生きててもしょうがない」「生きてても楽しみがない」そんな悲観的な言葉を耳にしたことはありますか?そして自分自身で体のケアが出来ず一年中乾燥した薄い肌、むくんでしまった足を見たことはありますか?私は歳を重ねることで身体を思うように動かせなくなり、自分らしくいることを諦めている高齢者様が多い現状を知りました。そしてどうにかしたいと探し選んだ道が『介護美容』です。『介護美容』はネイル、エステ、メイクの美容を通じて高齢者様の心に活気と笑顔を届けるというものです。美容には綺麗になるという以外にも計り知れない大きな力があります。自身が綺麗になることで自己肯定感が高まり、私もまだおしゃれを楽しんでいいんだと生きる事を更に前向きな気持ちにさせてくれます。
そして私が介護現場に勤め気付いたことは、介護職員様も日々身体に負担を強いられ入浴や数の多い手洗いで肌トラブルに陥りやすい状況だということです。しかしそんな現場でなぜ頑張れるのか、、それは高齢者様の笑顔とありがとうの言葉、そしてなによりも高齢者様とのコミュニケーションが大好きだからなのではないでしょうか。私はそんな介護職員様にも『介護美容』を届け、介護現場全体が更により良い空間になって欲しいと願い活動をしています。
また私がこの大会にエントリーしたのは『介護美容』を広めたいだけでなく、女性として母として何か挑戦する事を諦めたくないと思ったからです。私自身も人生最後まで自分らしくありたい、そう思っています。