私は似顔絵師inkoです。
似顔絵を描くことで、私が一番伝えたいのは──
「あなたは、ありのままで素晴らしい」ということ。
私は幼いころから、本を読んだり、山を登ったり、絵を描くことが好きでした。マラソンや剣道も夢中でやっていたけれど、どれも「黙々と」取り組むことが自分らしかったように思います。
感情をうまく言葉にできなかった私は、描くことを通じて、何かを感じ取り、確かめるように自分と向き合ってきました。
小学校6年の時に曽祖母を亡くし、大切に育てていた鶏とも別れました。「生きるって、どういうことだろう？」そんな問いと向き合いながらも、ノートの隅に先生の顔を描いたり、夢中でパラパラ漫画を描いたりしていました。
美大では、絵と自分に真剣に向き合い、グループ展で作品を買っていただく経験にも恵まれました。
人生には迷いや不安もあります。でも、父が結婚式で言ってくれた言葉があります。
「いいことばかりじゃないけど、50年60年一緒にいたら、きっといいことある。頑張れ。」
その言葉を胸に、私は今日も描きます。
あなたの今この瞬間が、かけがえのない幸せでありますように。
似顔絵を通して、そんな想いを込めています。
